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語順(поря́док слов)

2026年9月21日(更新:2026年11月3日)

ロシア語の語順は、格が単語の役割を示すため比較的自由ですが、特別な意味を加えない中立の語順は決まっています。文頭に置く単語や、すでに知っている情報と新しい情報の順番にも決まりがあります。

使う場面

中立の語順には、主語と述語の順番だけでなく、修飾する単語や副詞の位置にも決まりがあります。主語は述語の前、形容詞は名詞の前、目的語は動詞のあとに来ます。副詞は種類によって位置が変わり、様態を表す -о の副詞は動詞の前、по-〜ски の形の副詞は動詞のあとに来ます。すでに話題になっている場所や時を文頭に置き、伝えたい新しい情報を文末に置く語順もよく使います。

  • Брат чита́ет кни́гу.(兄は本を読んでいます)
  • В го́роде есть теа́тр.(町には劇場があります)

作り方

作り方
語順使い方例
主語 → 述語中立語順ではこの順に並べるБрат чита́ет.
形容詞 → 名詞修飾する形容詞は名詞の前に置くинтере́сная кни́га
動詞 → 目的語目的語は動詞のあとに置くчита́ет кни́гу
хорошо́ のような副詞 → 動詞様態を表す副詞は動詞の前に置くхорошо́ танцу́ет
動詞 → по-〜ски の副詞по- と -ски が付く副詞は動詞のあとに置くпи́шет по-ру́сски
場所・時 → 述語 → 主語既知の場所・時を文頭に、新しい情報の主語を文末に置くВ го́роде есть теа́тр.

表の副詞の位置は、中立の語順のときのものです。ロシア語では伝えたい新しい情報を文の最後に置くので、Она́ танцу́ет хорошо́. のように副詞を動詞のあとに置くと、「どう踊るか」を伝える文になります。すでに知っている場所や時を文の初めに置く語順では、多くの場合、文の最後に来る新しい情報が主語になります。

日本語と比べると

ロシア語は格が単語の役割を示すため、主語や目的語の位置を入れ替えても、多くの場合「誰が何をするか」は変わらず、語順は比較的自由です。日本語も助詞(を・に・でなど)が役割を示すので、語順を入れ替えても文が成り立ちます。ただし、ロシア語の中立の語順では目的語が動詞のあとに来ます(чита́ет кни́гу)。日本語では「本を読む」と動詞が最後です。

例文

  1. Брат чита́ет кни́гу.(兄は本を読んでいます)
  2. брат → 主語。述語 чита́ет の前に置く中立語順。
  1. На столе́ лежи́т интере́сная кни́га.(机の上に面白い本があります)
  2. столе́ → 前置格。場所を表す на のあと。
  3. интере́сная → 形容詞。修飾する名詞 кни́га の前に置く。
  4. кни́га → 主語。机の上に新しく出てくるものなので、文の終わりに置く。
  1. Она́ хорошо́ танцу́ет.(彼女は上手に踊ります)
  2. хорошо́ → -о で終わる副詞。動詞 танцу́ет の前に置く。
  1. Он пи́шет по-ру́сски.(彼はロシア語で書きます)
  2. по-ру́сски → по-〜ски の形の副詞。動詞 пи́шет のあとに置く。
  1. В го́роде есть теа́тр.(町には劇場があります)
  2. го́роде → 前置格。すでに話題になっている場所を文頭に置く。
  3. теа́тр → 主格。新しい情報として文末に置く。
  1. Сего́дня прие́хал друг.(今日、友だちが来ました)
  2. сего́дня → 時を表す副詞。すでに話題になっている時を文頭に置く。
  3. друг → 主格。新しい情報として文末に置く。

練習問題

中立の語順として正しいものを選んでください。

  1. ( Она́ хорошо́ танцу́ет. / Она́ танцу́ет хорошо́. / Хорошо́ она́ танцу́ет. )
  2. ( Он говори́т по-ру́сски. / Он по-ру́сски говори́т. / По-ру́сски он говори́т. )
  3. ( В го́роде теа́тр есть. / Теа́тр есть в го́роде. / В го́роде есть теа́тр. )
答え
  1. Она́ хорошо́ танцу́ет.(-о の副詞は動詞の前に置く)
  2. Он говори́т по-ру́сски.(по-〜ски の副詞は動詞のあとに置く)
  3. В го́роде есть теа́тр.(既知の場所を文頭に、新しい情報の主語を文末に置く語順)

練習問題(例文の穴埋め2問)

参考にした資料

  1. 直接話法と間接話法(пряма́я и ко́свенная речь)誰かの発言を、直接話法と間接話法の2つの形で伝えられるようになります。
  2. 命令形(повели́тельное наклоне́ние)語幹の終わりとアクセントの位置を見て、命令形が作れるようになります。
  3. 活動体と不活動体(одушевлённость)子音・-й・-ь で終わる男性名詞の単数の対格が、主格と生格のどちらと同じになるかを、活動体かどうかで決められます。
  4. 名詞の性と数(род и число́)名詞の性の見分け方と、性ごとの複数形の作り方が分かります。