ペチカ

活動体と​不活動体​(одушевлённость

入門 2026-09-21

活動体は人や動物を表す名詞、不活動体は物や場所を表す名詞です。この区別が意味を持つのは対格のときだけで、男性・単数の活動体名詞は対格が生格と同じ語尾になり、不活動体名詞は主格のまま変わりません。人や動物の名前を目的語にするたびに顔を出す区別なので、初めのうちから意識しておくと後で楽になります。入門(ТРКИのA1)の範囲では、男性・単数の見分け方を押さえれば足ります。

どんな​ときに​使うか

「〜を見る」「〜を知っている」「〜を愛している」のように、人や動物を対格にするときに使い分けが必要になります。物を対格にするときは、この区別を考える必要がありません。単数ではこの区別は男性名詞だけに現れ、女性・中性名詞の単数では活動体かどうかに関わらず対格の語尾が決まっています(複数形については入門の範囲では扱いません)。

  • Я ви́жу бра́та.(私は兄弟を見ます)
  • Я ви́жу журна́л.(私は雑誌を見ます)

作り方

男性・単数の名詞だけで、次のように変わります。

元の形対格日本語
брат(兄弟・活動体・男性)бра́та(生格と同じ)兄弟を
студе́нт(学生・活動体・男性)студе́нта(生格と同じ)学生を
журна́л(雑誌・不活動体・男性)журна́л(変わらない)雑誌を
стол(テーブル・不活動体・男性)стол(変わらない)テーブルを

人や動物を表す活動体名詞は、対格が生格と同じ語尾になります。物や場所を表す不活動体名詞は、対格が主格のまま変わりません。判断に迷う単語があれば、その単語が「誰」で答えられるか「何」で答えられるかを考えると見分けやすいです。女性・中性の名詞や複数形での区別は、入門の範囲では扱いません。

生格との​使い分け

「〜がない」の生格と、活動体名詞の対格は同じ語尾になるため、見た目だけでは区別できません。文の意味(否定か、見る対象か)から、どちらの格か判断する必要があります。

使う場面使う格
「〜がない」(否定)生格У меня́ нет бра́та.(私には兄弟がいません)
「〜を見る」(活動体)対格(生格と同じ語尾)Я ви́жу бра́та.(私は兄弟を見ます)
「〜を見る」(不活動体)対格(主格と同じ)Я ви́жу журна́л.(私は雑誌を見ます)

例文

各文の下に、単語ごとに「どの格か」と「なぜその格か」を書きます。

  1. Я ви́жу бра́та.(私は兄弟を見ます)
  2. бра́та → 対格(活動体・男性)。生格と同じ語尾になる。
  1. Я чита́ю журна́л.(私は雑誌を読みます)
  2. журна́л → 対格(不活動体・男性)。主格のまま変わらない。
  1. Она́ ви́дит студе́нта.(彼女は学生を見ます)
  2. студе́нта → 対格(活動体・男性)。生格と同じ語尾になる。
  1. Мы ви́дим стол.(私たちはテーブルを見ます)
  2. стол → 対格(不活動体・男性)。主格のまま変わらない。
  1. У меня́ нет бра́та.(私には兄弟がいません)
  2. бра́та → 生格(нет のあと)。活動体の対格と同じ語尾だが、ここでは否定を表す生格。
  1. Ты ви́дишь Анто́на?(あなたはアントンが見えますか?)
  2. Анто́на → 対格(活動体・男性の固有名詞)。人の名前も活動体と同じ扱いになる。

練習問題

正しいものを選んでください。

  1. Я ви́жубрат / бра́та / бра́ту ).
  2. Мы чита́емжурна́л / журна́ла / журна́лу ).
  3. Она́ ви́дитстуде́нт / студе́нта / студе́нту ).
答え
  1. бра́та(活動体・男性の対格は生格と同じ語尾)
  2. журна́л(不活動体の対格は主格のまま)
  3. студе́нта(活動体・男性の対格は生格と同じ語尾)

参考に​した​資料

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