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語幹と語尾

2026年9月23日(更新:2026年11月3日)

語幹は単語の形が変わっても基本的に残る部分、語尾はそのあとに付いて形が変わる部分です。名詞・形容詞・動詞のいずれも、この2つに分けられます。名詞は数と格、形容詞は性・数・格、動詞は人称や時制によって、主に語尾が変わります。文法の記事の表や例文では、変わる語尾に色を付けて示します(но́войのように)。

名詞・形容詞・動詞のどれも、語幹と語尾を分けて考えると、新しい語尾を覚えたときにほかの単語にも同じ語尾を当てはめられます。例えば生格の記事でбра́та(兄の)という語尾を覚えれば、同じаという語尾をстуде́нтにも当てはめてстуде́нта(学生の)と作れます。語幹をそのままに語尾だけ入れ替えるという考え方は、格の記事で扱う名詞の変化にも、動詞の変化にも共通します。語幹と語尾に分けて見ると、文法の記事の表も、単語ごとに丸暗記しなくても語幹+語尾の組み立てとして読めます。

名詞と形容詞の語幹

名詞と形容詞は、主格の形から語尾を除いた部分が語幹です。кни́га(本)の語幹はкни́г、но́вый(新しい・男性)の語幹はно́вです。生格や対格になるときもこの語幹はそのままで、語尾だけがкни́га → кни́гиや、но́вый → но́вогоのように変わります。形容詞は修飾する名詞の性・数・格に合わせて語尾を変えますが、語幹(но́в)はどの語尾のときも変わりません。У меня́ нет но́вой кни́ги.(私には新しい本がありません)のно́войも、語幹но́вに生格・女性の語尾ойを付けたものです。

名詞と形容詞の語幹
単語語幹主格の語尾
кни́га(本)кни́га
студе́нт(学生)студе́нт(語尾なし)
но́вый(新しい・男性)но́вый

動詞の語幹と不定詞

動詞の場合、辞書の見出しに載っている形を不定詞といいます。多くの動詞は不定詞が-тьで終わり、この-тьを除いた部分が語幹です。чита́ть(読む)の語幹はчита́、говори́ть(話す)の語幹はговори́です。чита́тьの現在形は、私ならчита́ю、あなたならчита́ешьと、不定詞の語幹чита́に語尾を付けます。ただしговори́тьの現在形はговорю́・говори́шьで、不定詞の語幹говори́の最後のи́を除いてから語尾を付けます。

動詞の語幹と不定詞
単語不定詞の語尾語幹
чита́ть(読む)тьчита́
говори́ть(話す)тьговори́

不定詞の語幹は、現在形でも必ずそのまま使われるとは限らず、語幹が変わる動詞もあります。動詞ごとの語幹の変わり方は、それぞれの動詞を扱う記事で単語ごとに確認します。この記事では、名詞・形容詞・動詞のどれも「残る部分」と「変わる部分」に分けて考えるという、共通の見方だけを押さえます。

練習問題

  1. кни́гаの語幹は何ですか。
  2. чита́тьの語幹は何ですか。
  3. но́войの語幹は何ですか。
  4. 動詞の、辞書の見出しに載っている形を何といいますか。
答え
  1. кни́г
  2. чита́
  3. но́в(語尾は生格・女性のой)
  4. 不定詞

参考にした資料

  1. 格とは日本語の助詞にあたる働きを担う6つの格が、それぞれ何を表すか分かります。
  2. ロシアのクリスマスと新年(Рождество́ и Но́вый год)ロシアのクリスマスが1月7日になる理由と、年末年始の言葉が分かります。
  3. ロシア語の格変化表男性・女性・中性・複数の名詞の格変化の語尾を、но́вый の形と一緒に表で引けます。
  4. 目的の言い方(что́бы と不定詞)「〜するために」を、自分がするときと相手にしてほしいときとで言い分けられます。