ペチカ読み物

語幹と​語尾

2026-09-23

語幹は単語の変わらない部分、語尾はそこに付く変わる部分です。名詞・形容詞・動詞のいずれも、この2つに分けられます。名詞や形容詞では性・数・格によって、動詞では人称や時制によって、語尾だけが変わります。文法の記事の表や例文では、変わる語尾に色を付けて示します(но́войのように)。

名詞・形容詞・動詞のどれも、語幹と語尾を分けて考えると、新しい語尾を覚えたときにほかの単語にも同じ語尾を当てはめられます。たとえば生格の記事でбра́та(兄弟の)という語尾を覚えれば、同じаという語尾をстуде́нтにも当てはめてстуде́нта(学生の)と作れます。語幹をそのままに語尾だけ入れ替えるという考え方は、の記事で扱う名詞の変化にも、動詞の変化にも共通します。文法の記事の表は、いつも元の形の語幹の部分をそのまま書き、変わる語尾だけを色で示しているので、この考え方に慣れておくと、それぞれの表を単語ごとの丸暗記ではなく、語幹+語尾の組み立てとして読めるようになります。

名詞と​形容詞の​語幹

名詞は主格の形から語尾を除いた部分が語幹です。кни́га(本)の語幹はкни́гно́вый(新しい・男性)の語幹はно́вです。生格対格になるときもこの語幹はそのままで、語尾だけがкни́гакни́гиや、но́выйно́вогоのように変わります。形容詞は修飾する名詞の性・数・格に合わせて語尾を変えますが、語幹(но́в)はどの語尾のときも変わりません。У меня́ нет но́вой кни́ги.(私には新しい本がありません)のно́войも、語幹но́вに生格・女性の語尾ойを付けたものです。

単語語幹主格の語尾
кни́га(本)кни́га
студе́нт(学生)студе́нт(語尾なし)
но́вый(新しい・男性)но́вый

動詞の​語幹と​不定詞

動詞を辞書で調べたときにそのまま載っている言い方を不定詞といいます。多くの動詞は不定詞が-тьで終わり、この-тьを除いた部分が語幹です。чита́ть(読む)の語幹はчита́говори́ть(話す)の語幹はговори́です。現在形や過去形は、この語幹に人称や時制の語尾を付けて作ります。たとえばчита́тьの現在形は、私ならчита́ю、あなたならчита́ешьのように、語幹чита́は変えずに語尾だけを人称ごとに変えます。

単語不定詞の語尾語幹
чита́ть(読む)тьчита́
говори́ть(話す)тьговори́

不定詞の語幹は、現在形でも必ずそのまま使われるとは限らず、語幹が変わる動詞もあります。動詞ごとの語幹の変わり方は、それぞれの動詞を扱う記事で単語ごとに確認します。この記事では、名詞・形容詞・動詞のどれも「変わらない部分」と「変わる部分」に分けて考えるという、共通の見方だけを押さえます。この見方が身につけば、はじめて見る単語の変化した形からも、もとの語幹と不定詞を見つけられるようになります。

練習問題

  1. кни́гаの語幹は何ですか。
  2. чита́тьの語幹は何ですか。
  3. но́войの語幹は何ですか。
  4. 動詞を辞書で調べたときにそのまま載っている言い方を何といいますか。
答え
  1. кни́г
  2. чита́
  3. но́в(語尾は生格・女性のой
  4. 不定詞

参考に​した​資料

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