ペチカ

動詞の​体​(вид глаго́ла

入門 2026-09-21

ロシア語の動詞には、不完了体と完了体という対があり、同じ「する」という動作でも、途中の様子を言うか、完了した結果を言うかで別の単語を選びます。де́лать(する・不完了体)と сде́лать(する・完了体)はこの対の代表例で、意味は近くても文法的な性質が違います。入門(ТРКИのA1)の範囲では、体の対の作り方と、完了体に現在形が無いという時制との関係を押さえれば足ります。

どんな​ときに​使うか

動作がまだ続いている・習慣的にしている・動作そのものの事実を言うときは不完了体を使い、動作が完了して結果が残っていることを言うときは完了体を使います。

  • Я чита́л кни́гу.(私は本を読んでいました:不完了体・過程)
  • Я прочита́л кни́гу.(私は本を読み終えました:完了体・結果)

作り方

不完了体から完了体を作る、代表的な組み合わせです。色の付いた部分が付け足された接頭辞です。

元の形完了体日本語
де́лать(する)сде́латьし終える
чита́ть(読む)прочита́ть読み終える
писа́ть(書く)написа́ть書き終える

多くの完了体は、不完了体の前にспронаのような接頭辞を付けて作ります。ただし付ける接頭辞は動詞ごとに決まっているので、対にして1つずつ覚える必要があります。完了体の動詞は現在形を持たず、現在形と同じ語尾を付けると未来の意味になります(прочита́ю「(これから)読み終える」)。不完了体の未来形は合成未来бу́ду + 不定詞)で作りますが、詳しくは合成未来の記事で説明します。

例文

  1. Я чита́л кни́гу час.(私は1時間、本を読んでいました)
  2. чита́л → 不完了体・過去形。読んでいた過程を表す。
  3. кни́гу → 対格。読む対象。
  4. час → 対格(時間の長さ、語尾は変わらない)。
  1. Вчера́ я прочита́л кни́гу.(昨日、私はその本を読み終えました)
  2. прочита́л → 完了体・過去形。読み終えた結果を表す。
  3. кни́гу → 対格。読み終えた対象。
  1. За́втра я прочита́ю кни́гу.(明日、私は本を読み終えます)
  2. прочита́ю → 完了体・現在形と同じ語尾を付けた形なので、未来の意味になる。
  3. за́втра → 「明日」を表す副詞(格変化なし)。
  1. Они́ сде́лали рабо́ту вчера́.(彼らは昨日、仕事を終えました)
  2. сде́лали → 完了体・過去形・複数。仕事を終えた結果を表す。
  3. рабо́ту → 対格。終えた対象。
  1. Ты уже́ сде́лал рабо́ту?(あなたはもう仕事を終えましたか)
  2. сде́лал → 完了体・過去形。もう終わったかを尋ねる。
  3. уже́ → 「もう」を表す副詞(格変化なし)。

練習問題

正しいものを選んでください。

  1. Вчера́ он до́лгочита́ет / чита́л / прочита́лкни́гу.
  2. Наконе́ц ончита́ет / чита́л / прочита́лкни́гу.
  3. Он ча́стоде́лает / сде́лает / де́лалэ́ту рабо́ту.
答え
  1. чита́лдо́лго は続いている動作を表すので不完了体の過去形)
  2. прочита́лнаконе́ц は完了した結果を表すので完了体の過去形)
  3. де́лаетча́сто は習慣を表すので不完了体の現在形)

参考に​した​資料

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