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動詞の体(вид глаго́ла)

2026年9月21日(更新:2026年11月3日)

ロシア語の動詞には、不完了体と完了体という対があり、同じ動作でも、途中の様子を言うか、完了した結果を言うかで別の動詞を選びます。де́лать(する・不完了体)と сде́лать(する・完了体)はこの対の代表例で、意味は近くても、完了体の сде́лать には現在形がありません。

使う場面

動作の途中の様子、習慣的にしていること、その動作をしたという事実だけを言うときは不完了体を使い、動作をやり終えて結果が出たことを言うときは完了体を使います。

  • Я чита́л кни́гу.(私は本を読んでいました:不完了体・過程)
  • Я прочита́л кни́гу.(私は本を読み終えました:完了体・結果)

作り方

不完了体に接頭辞(表の色の部分)を付け足して完了体を作る、代表的な組み合わせです。

作り方(元の形・完了体・日本語)
元の形完了体日本語
де́лать(する)сде́лать(最後まで)する
чита́ть(読む)прочита́ть(最後まで)読む
писа́ть(書く)написа́ть(最後まで)書く

多くの完了体は、不完了体の前にс、про、наのような接頭辞を付けて作ります。ただし付ける接頭辞は動詞ごとに決まっているので、対にして1つずつ覚える必要があります。

接頭辞を付ける対のほかに、完了体のほうに接尾辞を入れて不完了体を作る対と、語根そのものが違う対があります。不完了体を作る接尾辞には、реша́ть の -а- や запи́сывать の -ыва-(-ива-)があります。語根が違う対は、2つの動詞を別々の単語として対で覚えます。

作り方(作り方・不完了体・完了体・日本語)
作り方不完了体完了体日本語
接尾辞を入れるреша́тьреши́ть決める
接尾辞を入れるзапи́сыватьзаписа́ть記録する
語根が違うговори́тьсказа́ть言う
語根が違うбратьвзять取る

完了体の動詞は現在形を持たず、現在形と同じ語尾を付けると未来の意味になります(прочита́ю「(これから)読み終える」)。不完了体の未来形は合成未来(бу́ду + 不定詞)で作りますが、詳しくは合成未来の記事で説明します。

例文

  1. Я чита́л кни́гу час.(私は1時間、本を読んでいました)
  2. чита́л → 不完了体・過去形。読んでいた過程を表す。
  3. кни́гу → 対格。読む対象。
  4. час → 対格(時間の長さ、語尾は変わらない)。
  1. Вчера́ я прочита́л кни́гу.(昨日、私はその本を読み終えました)
  2. прочита́л → 完了体・過去形。読み終えた結果を表す。
  3. кни́гу → 対格。読み終えた対象。
  1. За́втра я прочита́ю кни́гу.(明日、私は本を読み終えます)
  2. прочита́ю → 完了体に現在形と同じ語尾を付けた形で、未来の意味になる。
  3. за́втра → 「明日」を表す副詞。
  1. Они́ сде́лали рабо́ту вчера́.(彼らは昨日、仕事を終えました)
  2. сде́лали → 完了体・過去形・複数。仕事を終えた結果を表す。
  3. рабо́ту → 対格。終えた対象。
  1. Ты уже́ сде́лал рабо́ту?(あなたはもう仕事を終えましたか)
  2. сде́лал → 完了体・過去形。もう終わったかを尋ねる。
  3. уже́ → 「もう」を表す副詞。

練習問題

正しいものを選んでください。

  1. Вчера́ он до́лго( чита́ет / чита́л / прочита́л )кни́гу.
  2. Вчера́ он наконе́ц( чита́ет / чита́л / прочита́л )кни́гу.
  3. Он ча́сто( де́лает / сде́лает / сде́лал )э́ту рабо́ту.
答え
  1. чита́л(до́лго は続いている動作を表すので不完了体の過去形)
  2. прочита́л(вчера́ で過去、наконе́ц で待っていた動作がやっと終わったことを言うので完了体の過去形)
  3. де́лает(ча́сто は習慣を表すので不完了体の現在形。完了体の сде́лает・сде́лал は1回の動作を表すので合わない)

練習問題(例文の穴埋め4問)

参考にした資料

  1. 活動体と不活動体(одушевлённость)子音・-й・-ь で終わる男性名詞の単数の対格が、主格と生格のどちらと同じになるかを、活動体かどうかで決められます。
  2. -ся動詞(возвра́тные глаго́лы)-ся/-сь の付け方の規則と、нра́виться のように「誰が」を与格で言う文が分かります。
  3. 合成未来(бу́дущее сло́жное вре́мя)бытьの未来形と不定詞で作る合成未来と、過去形との作り方の違いが分かります。
  4. 命令形(повели́тельное наклоне́ние)語幹の終わりとアクセントの位置を見て、命令形が作れるようになります。