ペチカ

前置詞一覧​(предло́ги

入門 2026-09-21

前置詞は、名詞の前に置いて場所・方向・持ち主などの関係を表す単語です。ロシア語の前置詞は、あとに来る名詞の格を決めます。これまで見てきた6つの格は、名詞だけでも意味を持ちますが、前置詞と組み合わせることでさらに細かい関係を表せます。入門(ТРКИのA1)の範囲では、внаизскуоの7つと、それぞれが取る格を押さえれば足ります。

どんな​ときに​使うか

前置詞は名詞の前に置いて、場所・方向・持ち主などの関係を表すときに使います。前置詞ごとに、あとに来る名詞の格が決まっています。この記事はそれぞれの前置詞がどの格を取るかの一覧で、格そのものの作り方は各格の記事で確認します。

  • У меня́ есть друг.(私には友達がいます)
  • Мы говори́м о шко́ле.(私たちは学校について話しています)

作り方

前置詞取る格日本語
в前置格(どこで)/対格(どこへ)〜の中で/〜の中へ
на前置格(どこで)/対格(どこへ)〜の上で/〜の上へ
из生格〜の中から
с生格(どこから)/造格(誰と・何と)〜から/〜と一緒に
к与格〜のところへ
у生格〜のところに、持ち主
о前置格〜について

вна のあとが前置格になるか対格になるかは、場所を示すか(前置格)、行き先を示すか(対格)で決まります。前置格の作り方は前置格の記事、対格の作り方は対格の記事にあります。изу のあとはいつも生格で、生格の記事の作り方がそのまま使えます。с は「どこから」の意味なら生格、「〜と一緒に」の意味なら造格になり、造格の作り方は造格の記事にあります。к のあとはいつも与格で、与格の記事の作り方がそのまま使えます。「〜について」の意味の о のあとは前置格です。前置詞そのものは格変化しない単語なので、覚えることが多いのは前置詞の意味と、それが要求する格の組み合わせのほうです。

日本語・英語とくらべると

英語の in と on のように、ロシア語の вна も場所によって使い分けます。в は囲まれた場所(в шко́ле, 学校の中で)を、на は表面や広がりのある場所(на столе́, テーブルの上で)を表す点が近い感覚です。ただし英語は前置詞を変えても名詞の形が変わりませんが、ロシア語では前置詞に合わせて名詞の格も変わります。

例文

  1. Мы у́чимся в шко́ле.(私たちは学校で勉強しています)
  2. у́чимся-ся動詞の現在形(複数)。
  3. в шко́лев + 前置格。「どこで」を表す。
  1. Он идёт в шко́лу.(彼は学校へ行きます)
  2. идётидти́ の現在形(3人称単数)。
  3. в шко́лув + 対格。「どこへ」を表す。
  1. Кни́га на столе́.(本はテーブルの上にあります)
  2. на столе́на + 前置格。「どこで」を表す。
  1. Брат идёт из шко́лы к дру́гу.(兄は学校から友達のところへ行きます)
  2. из шко́лыиз + 生格。出発点を表す。
  3. к дру́гук + 与格。行き先の相手を表す。1つの文で2つの前置詞と2つの格が同時に出てくる例。
  1. Э́то чай с молоко́м.(これはミルク入りのお茶です)
  2. с молоко́мс + 造格。「〜と一緒に」「〜入りの」を表す。изу の生格とは違う格になる点に注意する。
  1. Мы говори́м о шко́ле.(私たちは学校について話しています)
  2. говори́мговори́ть の現在形(複数)。
  3. о шко́лео + 前置格。「〜について」を表す。

練習問題

正しいものを選んでください。前置詞の意味が「どこで」か「どこへ」か「何について」かを先に考えると選びやすくなります。

  1. Мы у́чимсяв шко́ла / в шко́ле / в шко́лу ).
  2. Он идётв шко́ла / в шко́ле / в шко́лу ).
  3. Мы говори́мо шко́ла / о шко́ле / о шко́лу ).
答え
  1. в шко́лев が「どこで」の意味なら前置格)
  2. в шко́лув が「どこへ」の意味なら対格)
  3. о шко́ле(「〜について」の意味の о のあとは前置格)

参考に​した​資料

目次にもどる