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前置詞一覧(предло́ги)

2026年9月21日(更新:2026年11月3日)

前置詞は、名詞の前に置いて場所・方向・持ち主などの関係を表す単語です。ロシア語の前置詞は、あとに来る名詞の格を決めます。格は前置詞がなくても役割を表しますが、前置詞と組み合わせると場所や方向などの細かい関係を表せます。

使う場面

前置詞ごとに、あとに来る名詞の格が決まっています。в・на・с のように、意味によって2つの格を使い分ける前置詞もあります。格そのものの作り方は各格の記事にあります。

  • У меня́ есть друг.(私には友だちがいます)
  • Мы говори́м о шко́ле.(私たちは学校について話しています)

作り方

作り方
前置詞取る格日本語
в前置格(どこで・どこに)/対格(どこへ)〜の中で/〜の中へ
на前置格(どこで・どこに)/対格(どこへ)〜の上で/〜の上へ
из生格〜の中から
с生格(どこから)/造格(誰と・何と)〜から/〜と一緒に
к与格〜のところへ
у生格〜のところに/(у меня́ есть で)〜には
о前置格〜について

в と на のあとが前置格になるか対格になるかは、場所を示すか(前置格)、行き先を示すか(対格)で決まります。前置格の作り方は前置格の記事、対格の作り方は対格の記事にあります。из と у のあとはいつも生格で、生格の記事の作り方がそのまま使えます。с は「どこから」の意味なら生格、「〜と一緒に」の意味なら造格になり、造格の作り方は造格の記事にあります。к のあとはいつも与格で、与格の記事の作り方がそのまま使えます。「〜について」の意味の о のあとは前置格です。前置詞そのものは格変化しないので、覚えるのは、前置詞の意味と、そのあとに来る格の組み合わせです。

また、「どこから」の前置詞は、「どこへ」の前置詞と対になっています。в шко́лу(学校へ)には из шко́лы(学校から)、на у́лицу(通りへ)には с у́лицы(通りから)が対応します。на を取る名詞には、у́лица のような場所のほかに、催し物(на конце́рте)や特定の施設(на по́чте)もあります。どの名詞が на を取るかはвとна(場所)にまとめています。

日本語・英語と比べると

日本語では「学校で」「学校へ」「学校から」と助詞を名詞のあとに付けますが、ロシア語では前置詞を名詞の前に置き、名詞の語尾も変えます。英語の in と on のように、ロシア語の в と на も場所によって使い分けます。в は囲まれた場所(в шко́ле, 学校の中で)を、на は表面や広がりのある場所(на столе́, 机の上で)を表します。ただし英語は前置詞を変えても名詞の形が変わりませんが、ロシア語では前置詞に合わせて名詞の格も変わります。

例文

  1. Мы у́чимся в шко́ле.(私たちは学校で勉強しています)
  2. у́чимся → -ся動詞の現在形(複数)。
  3. в шко́ле → в + 前置格。「どこで」を表す。
  1. Он идёт в шко́лу.(彼は学校へ行きます)
  2. идёт → идти́ の現在形(3人称単数)。
  3. в шко́лу → в + 対格。「どこへ」を表す。
  1. Кни́га на столе́.(本は机の上にあります)
  2. на столе́ → на + 前置格。物がある場所(どこに)を表す。
  1. Брат идёт из шко́лы к дру́гу.(兄は学校から友だちのところへ行きます)
  2. из шко́лы → из + 生格。出発点を表す。
  3. к дру́гу → к + 与格。行き先の相手を表す。1つの文で2つの前置詞と2つの格が同時に出てくる例。
  1. Э́то чай с молоко́м.(これはミルク入りのお茶です)
  2. с молоко́м → с + 造格。「〜と一緒に」「〜入りの」を表す。同じ с でも「〜から」の意味なら生格(с у́лицы)になる点に注意する。
  1. Мы говори́м о шко́ле.(私たちは学校について話しています)
  2. говори́м → говори́ть の現在形(複数)。
  3. о шко́ле → о + 前置格。「〜について」を表す。

練習問題

正しいものを選んでください。前置詞の意味が「どこで」か「どこへ」か「何について」かを先に考えると選びやすくなります。

  1. Мы у́чимся( в шко́ла / в шко́ле / в шко́лу ).
  2. Он идёт( в шко́ла / в шко́ле / в шко́лу ).
  3. Мы говори́м( о шко́ла / о шко́ле / о шко́лу ).
答え
  1. в шко́ле(в が「どこで」の意味なら前置格)
  2. в шко́лу(в が「どこへ」の意味なら対格)
  3. о шко́ле(「〜について」の意味の о のあとは前置格)

練習問題(例文の穴埋め6問)

参考にした資料

  1. 副詞(наре́чие)場所・時・様態・程度を表す副詞と、形容詞から作る-оの副詞が使えるようになります。
  2. 接続詞と複文(сою́зы)и・а・ноの使い分けと、что・кото́рыйで複文を作る言い方が分かります。
  3. -ся動詞(возвра́тные глаго́лы)-ся/-сь の付け方の規則と、нра́виться のように「誰が」を与格で言う文が分かります。
  4. 能動形動詞(чита́ющий・чита́вший)「〜している…」「〜していた…」を表す能動形動詞の作り方と、文の中での意味の取り方が分かります。