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宛先の書く順番(а́дрес)

2026年9月27日

ロシアの宛先は、受取人の氏名から書き始め、通り・建物・部屋という狭い範囲から、市・地方・国という広い範囲へと進みます。日本語の住所が都道府県から書き始めるのとは、順番がちょうど逆です。

宛先の要素

宛先の要素
表示意味備考
фами́лия и́мя о́тчество氏名宛先のいちばん先に書く
ул.、д.、кв.通り・建物・部屋番地にあたる部分
го́род市通り・建物・部屋のあと
о́бласть/край/респу́блика州・地方・共和国さらに広い区分
почто́вый и́ндекс郵便番号国名の直前、宛先の終わりに近い位置

ул.はу́лица(通り)、д.はдом(建物番号)、кв.はкварти́ра(部屋番号)の略語で、ピリオドを付けて書き、読むときは略さずに元の単語で読みます。氏名から書き始めて、狭い範囲から広い範囲へ進み、郵便番号は国名の直前に置きます。ソビエト時代は広い範囲から狭い範囲へ書く習慣でしたが、今の書き方はこの逆で、狭い範囲を先に置きます。

実際の書き方の例

実際の書き方の例
書き方意味備考
Ивано́в Ива́н Ива́новичイワノフ・イワン・イワノヴィチ姓・名・父称の順
ул. Ле́нина, д. 5, кв. 10レーニン通り5番10号室通り・建物・部屋の順
Москва́モスクワ市
123456郵便番号(例)6桁

宛先を上から読むと、書いた順番がそのまま出てきます。氏名がいちばん先、通り・建物・部屋が次、市がその次、郵便番号がいちばん後ろに近い位置です。封筒の表に書くときも同じ順番を守り、国名は国内あての手紙では省きますが、地方(州や共和国など)は住所の要素として残します。差出人の宛先は、封筒の裏か表の隅に、同じ狭い方から広い方への順で書きます。

日本語との違い

日本語の住所は都道府県・市区町村・番地・建物・部屋番号という広い範囲から狭い範囲への順で、氏名はいちばん最後に書きます。ロシアの宛先はこの逆で、氏名が最初、番地にあたる部分が次、市・地方・国という広い範囲が最後に近づき、郵便番号もほぼ最後に置かれます。ул.・д.・кв.のような略語を、文字どおりではなく元の単語で読む点は、日本語の丁目や番地の読み方と同じ発想で、読み替えは要りません。日本語の住所を書く癖のまま、広い範囲から書き始めると、ロシアの宛先では相手の氏名が最後に来てしまい、封筒を書くときに順番を丸ごと入れ替える必要があります。慣れないうちは、氏名・番地・市・郵便番号の4つを、この順で指折り数えてから書くと間違いが減ります。

練習問題

正しいものを選んでください。

  1. ロシアの宛先でいちばん最初に書くのは( 国名 / 氏名 / 郵便番号 )です。
  2. почто́вый и́ндексの桁数は( 4桁 / 6桁 / 8桁 )です。
  3. д.が指すのは( 通り / 建物番号 / 部屋番号 )です。
答え
  1. 氏名(受取人の氏名から書き始める)
  2. 6桁(1971年から今の形)
  3. 建物番号(домの略)

参考にした資料

  1. 日付・値段の言い方(да́та・цена́)日付の書き方と、値段を声に出す言い方が分かります。
  2. メッセージの略語と顔文字(сообще́ние)友達へのメッセージで使う略語と)))の意味が分かります。
  3. 申込書の項目名(анке́та)申込書によくある項目名の意味と、ФИ́Оに書く姓・名・父称が分かります。
  4. 街なかの表示(вы́вески)「立入禁止」など街の決まり文句が読めるようになります。