本文へ

句読点の決まり(тире́・кавы́чки)

2026年9月27日(更新:2026年10月13日)

ロシア語の文には、日本語の「。」「、」「」とは別の記号が並びます。文末は.、区切りは,、引用は«»です。名詞と名詞をつなぐ文には、コピュラの代わりにダッシュ—を置く決まりもあります。

句読点の決まりとは

主語と述語が、どちらも主格の名詞のとき、その間にダッシュを置きます。

句読点の決まりとは
場面記号例
名詞と名詞をつなぐ文—Москва́ — столи́ца Росси́и.(モスクワはロシアの首都です)
主語と述語の間に副詞などが入る文置かないМосква́ тепе́рь порт пяти́ море́й.(モスクワは今、5つの海の港です)

主語と述語の間に副詞や小詞、挿入語などが入ると、ダッシュは置きません。文法のシリーズで見る文の組み立てとは別に、この記事は書き方の決まりだけを扱います。この決まりは、Москва́ — столи́ца Росси́и.(モスクワはロシアの首都です)のような、教科書の最初のほうで見る短い文にもよく出ます。主語と述語の間に何もはさまっていないかを、まず確かめます。

引用符とつなぎの単語

引用符は、印刷では«ёлочки»、手書きでは„ла́пки“を使います。入れ子になるときは、外側を«ёлочки»、内側を„ла́пки“に替えます。本や映画の題名も引用符に入れ、先頭の1語と、その中の固有名詞だけを大文字にします。理由を表すпотому́ что(〜だから)の前には、コンマを置きます。コンマの位置は、потому́という語のまま置くか、потому́ чтоを分けて置くかで動きますが、節の境目に必ず1つコンマが立つ、という決まり自体は動きません。日本語や英語では、この境目にコンマを置かない文もよくあるので、ロシア語の文を読むときに見落としやすい点です。

日本語との違い

日本語の句読点は「。」「、」と、引用の「」です。ロシア語は文末に.、区切りに,、引用に«»を使い、形も働きも別の記号です。もう1つの違いは、日本語の「」に決まった大文字化の規則はありませんが、ロシア語の«»の中では、題名の先頭の1語だけが大文字になる、という点です。日本語のキーボードのままロシア語の文を打つと、«»のかわりに「」が出ることがあるので、入力のときは記号も合わせて直します。

練習問題

正しいものを選んでください。

  1. Москва́ — столи́ца Росси́и.のダッシュが立つ理由は( 主語と述語がどちらも主格の名詞 / 副詞が入っている )からです。
  2. 印刷で使う引用符は( „ла́пки“ / «ёлочки» )です。
  3. потому́ чтоの前に置く記号は( ダッシュ / コンマ )です。
答え
  1. 主語と述語がどちらも主格の名詞(コピュラが省かれた合図)
  2. «ёлочки»(手書きは„ла́пки“)
  3. コンマ(理由の節の前)

参考にした資料

  1. ёの点(бу́ква ё)すべてを表すвсёが、всеと点の有無で別の語になると分かります。
  2. 大文字の決まり(прописна́я бу́ква)曜日と月の名前が、ロシア語では小文字のままだと分かります。
  3. 略語と省略の書き方(сокраще́ния)`г.`が年か市かは、前後の文脈で決まると分かります。
  4. キリル文字(алфави́т)文字の名称と、ローマ字と形が同じで音が違う文字が分かります。