日本語の名前をキリル文字で書く
2026-09-26
日本語の名前をロシア語の文書や父称に載せるときは、仮名をキリル文字へ移します。学校で使う表では、しはси、ちはти、つはцуです。英語のshi・chi・tsuではありません。相手が読み返す音は、この表の側にあります。
表の決め方
行の基本は次のとおりです。カタカナも同じ行です。
| 仮名 | キリル文字 |
|---|---|
| し | си |
| ち | ти |
| つ | цу |
| ふ | фу |
| じ / ぢ | дзи |
| しゃ / しゅ / しょ | ся / сю / сё |
| ちゃ / ちゅ / ちょ | тя / тю / тё |
しょうたはСёта、まっちゃはМаттяです。んは、次がпかбならм、それ以外はнです。かんぱいはКампайです。っは、次の子音を重ねます。長音のーは、直前の母音字を繰り返します。カーはКааです。
名前のおうとおおは、このサイトでは1つの母音にまとめています。たろうはТароです。先頭の字は大文字にします。
相手が読み返す音
ロシア語の読み手は、сиを「シ」ではなく、с+иとして返します。しをшиと書く表(英語経由)だと、相手はшの音色で返します。父称を作るときも、元のキリル文字が主格の語幹になります。
父称の計算は父称の作り方にあります。仮名を入れると、上の表でキリル文字へ移したあと、父称の語尾を付けます。英語のローマ字を手で挟む必要はありません。
日本語との違い
日本語のローマ字表は、しをshi、ちをchi、つをtsuと書くことが多いです。ロシア語側の学校の表は、しをси、ちをти、つをцуとします。同じ名前でも、経由する表で字が変わります。
父称や格変化は、この表で移したキリル文字から始まります。カタカナのままでは、語尾を付けられません。表の1行を覚えたら、父称の作り方で、自分の名前を一度通してください。英語のローマ字を挟むと、しがшиになり、相手の読みが変わります。
カタカナで書くと落ちるものの記事と逆で、こちらは日本語からキリル文字へ足す作業です。足した字が、相手の読みと、格変化の出発点になります。表を一度通した名前は、掲示や書類に載る形と同じです。カタカナのまま渡すと、相手は読み方を選べません。
練習問題
正しいものを選んでください。
- しをこの表で書くと(
си/ши/щи)です。 - しょうたは(
Сёта/Шота/Сиота)です。 - かんぱいの「ん」は(
н/м/ 落ちる )です。
答え
си(学校の表。英語のshiではない)Сёта(しょ=сё)м(次がп)
参考にした資料
- Система Поливанова(ロシア語版Wikipedia)「си, ти, цу」の行(2026-09-26閲覧)
- 主格(имени́тельный паде́ж)名前の主格が、格変化のもとになる形であること(2026-09-26閲覧)
- 父称の作り方仮名からキリル文字へ移したあと、父称の語尾を付ける(2026-09-26閲覧)