ペチカ

平叙文・疑問文・否定文と​語順​(поря́док слов

入門 2026-09-21

ロシア語の文には現在時制の「です」に当たる動詞がなく、名詞や副詞をそのまま並べます。疑問文はイントネーションや疑問詞で作り、否定文は не を否定する単語の直前に置きます。入門(ТРКИのA1)の範囲では、この基本の文の型と語順を押さえれば足ります。

どんな​ときに​使うか

「〜です」「〜はどこですか」「〜ではありません」など、日常のやり取りの土台になる文の型です。主語と述語を並べるだけの文、質問する文、否定する文の3つを区別します。この3つの型が組み合わさって、あいさつや簡単な会話のほとんどが作られます。文の型を覚えれば、あとは知っている単語を入れ替えるだけで、いろいろな場面に対応できます。

  • Ма́ма до́ма.(母は家にいます)
  • Ма́ма не рабо́тает.(母は働いていません)

作り方

文の型日本語
平叙文(主語+述語、動詞なし)Ма́ма до́ма.母は家にいます
はい・いいえの疑問文(イントネーション)Ма́ма до́ма?母は家にいますか
疑問詞を使う疑問文Где ма́ма?母はどこにいますか
否定文(не+否定する単語)Ма́ма не рабо́тает.母は働いていません

現在の「〜です」に当たる動詞はないので、主語のあとに述語の名詞や副詞をそのまま置きます(Ма́ма до́ма.)。過去や未来を言うときは動詞 быть(〜である)を使いますが、現在時制だけはこの動詞を省きます。はい・いいえの疑問文は、語順を変えずに、尋ねたい単語のアクセント位置でイントネーションを上げて下げるだけで作ります(書くときは?を付けます)。疑問詞を使う疑問文は кто(誰)、что(何)、где(どこ)、когда́(いつ)を文の初めに置きます。否定文は、否定したい単語の直前に не を置きます。動詞を否定するときも名詞を否定するときも、位置のルールは同じです。

日本語・英語とくらべると

語順が比較的自由なのは、日本語の助詞に近い感覚です。ロシア語は格の語尾が単語の役割を示すので語順を入れ替えても意味が変わりにくく、場所や時を表す言葉を文の初めに置く Здесь шко́ла. のような語順は、日本語が「ここに」を文頭に置く感覚に近いといえます。

例文

各文の下に、文の型となぜその語順かを書きます。

  1. Ма́ма до́ма.(母は家にいます)
  2. до́ма → 述語として使われている副詞。動詞なしの平叙文。
  1. Ма́ма до́ма?(母は家にいますか)
  2. 平叙文と同じ語順のまま。尋ねたい単語(ここでは до́мадо)のイントネーションを上げて下げるだけで疑問文になる。
  1. Где ма́ма?(母はどこにいますか)
  2. где → 疑問詞。文の初めに置く。
  1. Ма́ма не рабо́тает.(母は働いていません)
  2. не → 否定する単語(рабо́тает)の直前に置く。
  1. Кто э́то?(これは誰ですか)
  2. кто → 疑問詞。人について尋ねる単語。
  1. Здесь шко́ла.(ここは学校です)
  2. здесь → 場所を表す副詞。文の初めに置く語順。動詞なしで、場所と名詞を並べるだけの平叙文。
  1. Э́то не кни́га.(これは本ではありません)
  2. не → 否定する単語(кни́га)の直前に置く。
  1. Когда́ экза́мен?(試験はいつですか)
  2. когда́ → 疑問詞。文の初めに置く。

練習問題

正しいものを選んでください。

  1. — ( Кто / Что / Гдеэ́то?Э́то кни́га.
  2. Ма́мане рабо́тает / рабо́тает не / не ).
  3. Учи́тель рабо́тает.Кто рабо́тает? — ( Учи́тель / Учи́теля / Учи́телю ).
答え
  1. Что(答えが кни́га という物なので、人を尋ねる Кто でも場所を尋ねる Где でもなく Что
  2. не рабо́таетрабо́тает の直前に не を置く語順が正しく、рабо́тает не のように動かさない)
  3. Учи́тель(主格。質問の答えは主語と同じ形になる)

参考に​した​資料

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