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不定人称文と無人称文(неопределённо-ли́чные и безли́чные предложе́ния)

2026年9月21日(更新:2026年11月3日)

不定人称文は「新聞は売店で売られています」のように誰がするかを言わない文で、無人称文は「寒いです」のようにそもそも主語を立てない文です。日本語では受け身にしたり主語を省いたりして言いますが、ロシア語ではこの2つを文の形で区別します。不定人称文は動詞を3人称複数にして主語の они́ を言わず、無人称文にはもともと主語になる単語がありません。

使う場面

誰が行為をしたかを言わない、または言う必要がないときに不定人称文を使います。天気や気温、体や気持ちの状態のように、行為をする人がいない事柄を言うときは無人称文を使います。感じる人は与格で言えます。

  • Столо́вую откро́ют в 10 часо́в.(食堂は10時に開きます)
  • Мне хо́лодно.(私は寒いです)

作り方

作り方
種類例日本語
不定人称文(動詞は3人称複数)Газе́ты продаю́т в кио́сках.新聞は売店で売られています
不定人称文・未来Столо́вую откро́ют в 10 часо́в.食堂は10時に開きます
無人称文(述語副詞のみ)Хо́лодно.寒いです
無人称文(与格+述語副詞)Мне хо́лодно.私は寒いです
無人称文(与格+бы́ло+述語副詞)Мне бы́ло ве́село.私は楽しかったです
状態を表す文(у+生格)У меня́ боли́т голова́.私は頭が痛いです

不定人称文は、動詞を3人称複数の形にして、они́(彼らは)は置きません。行為をする人を言いたいときは、その人を主語に立て、動詞をその主語の人称と数に合わせます。無人称文は、Хо́лодно.のように述語副詞だけで文が終わる形と、Мне хо́лодно.のように感じる人を与格で加える形があります。過去のことを言うときは、Бы́ло хо́лодно.、Мне бы́ло ве́село. のように бы́ло(быть の中性過去形)を加えます。

У меня́ боли́т голова́ との違い

У меня́ боли́т голова́. は голова́ が主語の文で、無人称文ではありません。感じる人を у+生格で言う点は у меня́ есть(私には〜がある)と同じです。無人称文の Мне хо́лодно. は、感じる人を与格で言います。

例文

  1. Газе́ты продаю́т в кио́сках.(新聞は売店で売られています)
  2. продаю́т → 不定人称文の動詞。3人称複数で、「誰が」は言わない。
  3. кио́сках → 前置格・複数。в のあとの場所を表す単語。
  1. Столо́вую откро́ют в 10 часо́в.(食堂は10時に開きます)
  2. Столо́вую → 対格。откро́ют の目的語。
  3. откро́ют → 不定人称文の動詞。完了体の未来。
  1. Хо́лодно.(寒いです)
  2. Хо́лодно → 無人称文の述語副詞。主語はない。
  1. Мне хо́лодно.(私は寒いです)
  2. мне → 与格。寒さを感じる人。
  3. хо́лодно → 無人称文の述語副詞。
  1. Мне бы́ло ве́село.(私は楽しかったです)
  2. бы́ло → быть の中性過去形。無人称文の過去を作る。
  3. ве́село → 無人称文の述語副詞。
  1. У меня́ боли́т голова́.(私は頭が痛いです)
  2. меня́ → 生格。у のあとの「持ち主」。
  3. голова́ → 主格。文の主語となる痛む部分。
  4. боли́т → боле́ть の3人称単数現在形。

練習問題

正しいものを選んでください。

  1. В э́том магази́не ( продаю́т / продаёт / продаём ) хлеб.
  2. Мне ( холо́дный / хо́лодно / холо́дная ).
  3. У сестры́ ( боли́т / боля́т / боле́ть ) голова́.
答え
  1. продаю́т(不定人称文の動詞は3人称複数)
  2. хо́лодно(無人称文の述語副詞は変化しない)
  3. боли́т(голова́ は単数なので боли́т)

練習問題(例文の穴埋め5問)

参考にした資料

  1. 順序数詞の格変化と日付(склоне́ние поря́дковых числи́тельных)順序数詞の格変化と、年・日付・期間を言うときの前置詞と格の組み合わせが分かります。
  2. 条件文(е́сли)е́слиで条件を言う文の作り方と、когда́との使い分けが分かります。
  3. 形容詞の短語尾(кра́ткие прилага́тельные)рад・гото́в・до́лженなど述語専用の短語尾の作り方と、使える位置が分かります。
  4. 格のもう1つの使い方(употребле́ние падеже́й)量の一部を表す生格や「毎週」の対格など、各格のもう1つの使い方が分かります。