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副動詞(чита́я・прочита́в)

2026年10月6日

副動詞は、動詞から作る形の変わらない単語で、「〜しながら」「〜してから」のように、文の主な動詞に別の動作を添えます。不完了体の動詞から作る不完了体副動詞と、完了体の動詞から作る完了体副動詞の2つがあります。教科書によっては、現在副動詞・過去副動詞とも呼びます。副動詞は主に書き言葉で使い、会話では когда́(〜するとき)や и(そして)を使った文で言うのがふつうです。ロシア語能力検定では2級から「使用頻度の高い副動詞」が範囲に入ります。

使う場面

同じ人がする2つの動作を、1つの文で言うときに使います。

  • Он за́втракал, слу́шая ра́дио.(彼はラジオを聞きながら朝食をとっていました)
  • Око́нчив университе́т, она́ уе́хала в Москву́.(大学を卒業してから、彼女はモスクワへ行きました)

作り方

不完了体副動詞は、現在形の они́ の形から語尾 -ют・-ут・-ят・-ат を取り、-я を付けて作ります。ж・ч・ш・щ のあとでは -а を付けます。-ся 動詞では、そのあとに -сь を付けます。

作り方(不定形・они́ の現在形・不完了体副動詞)
不定形они́ の現在形不完了体副動詞
чита́ть(読む)чита́ютчита́я
говори́ть(話す)говоря́тговоря́
слы́шать(聞こえる)слы́шатслы́ша
занима́ться(勉強する)занима́ютсязанима́ясь

アクセントは я の現在形と同じ位置に来るのがふつうです。ただし сиде́ть(座っている)→ си́дя、стоя́ть(立っている)→ сто́я のような例外があります。пить(飲む)・писа́ть(書く)・ждать(待つ)のように、不完了体副動詞を作らない動詞もあります。

完了体副動詞は、過去形の男性形から -л を取り、-в を付けて作ります。-ся 動詞では -вшись を付けます。過去形が -л で終わらない動詞と、идти́ の仲間の動詞は形が違います。

作り方(不定形・過去形(男性)・完了体副動詞)
不定形過去形(男性)完了体副動詞
прочита́ть(読み終える)прочита́лпрочита́в
сказа́ть(言う)сказа́лсказа́в
верну́ться(戻る)верну́лсяверну́вшись
прийти́(来る)пришёлпридя́

副動詞は性・数・格で形が変わりません。誰がした動作かは、文の主語で分かります。副動詞の動作をするのは、いつも文の主語と同じ人です。

不完了体と完了体の使い分け

不完了体と完了体の使い分け
言いたいこと使う形例
主な動作と同時にしている不完了体副動詞Она́ шла домо́й, ду́мая о рабо́те.(彼女は仕事のことを考えながら家へ歩いていました)
主な動作の前に終わった完了体副動詞Сдав экза́мен, он пошёл в кафе́.(試験に合格してから、彼はカフェへ行きました)

副動詞そのものには時制がありません。不完了体副動詞の動作は主な動詞と同じときに、完了体副動詞の動作は主な動詞より前に起きます。主な動詞が過去形でも未来形でも、この関係は変わりません。За́втра, сдав экза́мен, он пойдёт в кафе́.(明日、試験に合格したら、彼はカフェへ行きます)のように、未来のことにも使えます。

同時か前かのほかに、話の流れで理由や条件の意味になることもあります。Не зна́я доро́ги, мы спроси́ли прохо́жего.(道を知らなかったので、通りがかりの人に聞きました)では、не зна́я が理由を表しています。

会話での言い換え

副動詞の文は、ほとんどの場合 когда́ や и を使った文に言い換えられます。会話ではこちらのほうがよく使われます。

会話での言い換え
副動詞の文言い換え
Он за́втракал, слу́шая ра́дио.Он за́втракал и слу́шал ра́дио.
Око́нчив университе́т, она́ уе́хала в Москву́.Когда́ она́ око́нчила университе́т, она́ уе́хала в Москву́.

会話でもよく聞く副動詞もあります。говоря́(言えば)を使った Коро́че говоря́(つまり)、Че́стно говоря́(正直に言うと)や、сто́я(立ったまま)、мо́лча(黙ったまま)は、そのまま覚えておくと便利です。

例文

  1. Гуля́я по па́рку, мы фотографи́ровали дере́вья.(公園を散歩しながら、私たちは木の写真を撮りました)
  2. гуля́я → гуля́ть の不完了体副動詞。主な動詞と同時の動作。
  1. Он слу́шал ле́кцию, внима́тельно запи́сывая.(彼は丁寧にメモを取りながら、講義を聞いていました)
  2. запи́сывая → запи́сывать の不完了体副動詞。文の後ろにも置ける。
  1. Пообе́дав, де́ти пошли́ игра́ть во двор.(昼食を食べ終えてから、子どもたちは庭へ遊びに行きました)
  2. пообе́дав → пообе́дать の完了体副動詞。主な動詞より前の動作。
  1. Верну́вшись домо́й, я сра́зу лёг спать.(家に帰ると、私はすぐ寝ました)
  2. верну́вшись → верну́ться の完了体副動詞。-ся 動詞なので -вшись。
  1. Не име́я биле́та, она́ не смогла́ войти́ в зал.(チケットがなかったので、彼女はホールに入れませんでした)
  2. не име́я → име́ть の不完了体副動詞。ここでは理由を表す。
  1. Че́стно говоря́, мне не понра́вился фильм.(正直に言うと、その映画は気に入りませんでした)
  2. говоря́ → говори́ть の不完了体副動詞。決まった言い方。

練習問題

正しいものを選んでください。

  1. ( Чита́я / Прочита́в )письмо́, она́ улыба́лась.(手紙を読みながら、彼女はほほえんでいました)
  2. ( Зака́нчивая / Зако́нчив )рабо́ту, он вы́ключил компью́тер.(仕事を終えてから、彼はパソコンの電源を切りました)
  3. Ве́чером,( отдыха́я / отдыха́л )по́сле рабо́ты, я смотрю́ телеви́зор.
答え
  1. Чита́я(和訳の「読みながら」はほほえむのと同時の動作なので不完了体副動詞。Прочита́в も文法的に正しく、「読み終えてから」の意味になります)
  2. Зако́нчив(和訳の「終えてから」は電源を切る前に終わった動作なので完了体副動詞。Зака́нчивая も文法的に正しく、「終えるところで」の意味になります)
  3. отдыха́я(副動詞は形が変わらない。отдыха́л は過去形)

参考にした資料

  1. 仮定法(бы)事実と違う仮定、丁寧な頼み方、что́бы+過去形の願望が言えます。
  2. 能動形動詞(чита́ющий・чита́вший)「〜している…」「〜していた…」を表す能動形動詞の作り方と読み方が分かります。
  3. 被動形動詞(напи́санный・напи́сан)「〜された…」を表す被動形動詞の長語尾と短語尾の作り方が分かります。
  4. 受動の言い方(напи́сан・стро́ится)被動形動詞の短語尾、-ся動詞、不定人称文の3つで「〜される」が言えます。