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不規則動詞と動詞の種類(кла́ссы глаго́лов)

2026年9月21日(更新:2026年11月3日)

ロシア語には、語尾は第Ⅰ変化か第Ⅱ変化のとおりでも、現在形で語幹が変わる動詞が多くあります。ТРКИ(ロシア語検定試験)の基礎レベルの国家基準は、動詞を17の種類に分け、それぞれを代表の動詞1語で示しています。-ать/-ять と -ить で終わる動詞の基本の語尾は「現在形の第Ⅰ変化」「現在形の第Ⅱ変化」の記事で、мочь・хоте́ть は「可能・願望・義務の言い方」の記事で、идти́・е́хать は「移動の動詞」の記事で扱っていますが、ここでは17の種類全体を一覧にしています。

使う場面

新しい動詞に出会ったとき、不定詞の語尾だけでは現在形の語幹や子音の変化を確実に予測できません。そのときは、下の表で近い種類を探し、辞書で「私」の形を見ておくとよいです。

  • Я чу́вствую уста́лость.(私は疲れを感じます)
  • Они́ хотя́т чита́ть кни́ги.(彼らは本を読みたがっています)

作り方

17の種類を、代表となる動詞1語ずつと、「私」「彼ら」の現在形の語尾(色の部分)で示します。

作り方
元の形現在形(я・они́)日本語
чита́тья чита́ю / они́ чита́ют読む
уме́тья уме́ю / они́ уме́ют〜できる
чу́вствоватья чу́вствую / они́ чу́вствуют感じる
встре́титья встре́чу / они́ встре́тят出会う(完了体)
отдохну́тья отдохну́ / они́ отдохну́т休む(完了体)
дава́тья даю́ / они́ даю́т与える
ждатья жду / они́ ждут待つ
писа́тья пишу́ / они́ пи́шут書く
петья пою́ / они́ пою́т歌う
мочья могу́ / они́ мо́гутできる
идти́я иду́ / они́ иду́т歩いて行く
е́хатья е́ду / они́ е́дут乗り物で行く
хоте́тья хочу́ / они́ хотя́тしたい
братья беру́ / они́ беру́т取る
житья живу́ / они́ живу́т住む
питья пью / они́ пьют飲む
естья ем / они́ едя́т食べる

писа́ть のようにすべての人称で語幹の子音が変わる動詞(с→ш)もあれば、встре́тить のように1人称単数だけ子音が変わる動詞(т→ч)もあります。мочь(г→ж、ты мо́жешь)のように1人称単数と3人称複数だけ元の子音が残る動詞もあります。встре́тить・отдохну́ть は完了体なので、この現在形と同じ語尾は未来の意味になります。идти́・е́хать・хоте́ть・есть のように語幹そのものが不規則で、規則からは予測できない動詞もあります。

встре́тить と同じように、第Ⅱ変化(-ить で終わる動詞など)には1人称単数だけ子音が変わる語が多くあります。люби́ть(好きだ、愛する)は люблю́ のように語幹にлが入り、ви́деть(見える)は ви́жу のように д が ж に変わりますが、どちらも2人称以降は語幹が変わりません(лю́бишь、ви́дишь)。この1人称単数だけの交替は、第Ⅰ変化の писа́ть(пишу́・пи́шешьのようにすべての人称で子音が変わる)とは仕組みが違います。

例文

  1. Я чу́вствую уста́лость.(私は疲れを感じます)
  2. чу́вствую → чу́вствовать(表の3番目)の「私」の形。不定詞の -ова- が -у- に変わり、-ю が付く。
  3. уста́лость → 対格。感じる対象(ьで終わる女性名詞は対格と主格が同じ形)。
  1. За́втра я отдохну́.(明日、私は休みます)
  2. отдохну́ → отдохну́ть(表の5番目・完了体)の「私」の形。完了体には現在形がなく、この語尾は未来を表す。
  3. за́втра → 「明日」を表す副詞。
  1. За́втра я встре́чу дру́га на вокза́ле.(明日、私は駅で友だちを出迎えます)
  2. встре́чу → встре́тить(表の4番目・完了体)の「私」の形。1人称単数だけ т が ч に変わる。
  3. дру́га → 対格。出迎える相手を表す。活動体の男性名詞なので対格が生格と同じ語尾。
  4. на вокза́ле → 前置格。場所を表す на のあと。
  1. Она́ пьёт чай ка́ждое у́тро.(彼女は毎朝お茶を飲みます)
  2. пьёт → пить(表の16番目)の「彼女」の形。母音が1つなのでアクセント記号は付かない。
  3. чай → 対格。飲む対象(無生物の男性名詞なので主格と同じ形)。
  1. Они́ хотя́т чита́ть кни́ги.(彼らは本を読みたがっています)
  2. хотя́т → хоте́ть(表の13番目)の「彼ら」の形。単数は第Ⅰ変化(хочу́・хо́чешь・хо́чет)、複数は第Ⅱ変化(хоти́м・хоти́те・хотя́т)の語尾になる。
  3. кни́ги → 対格・複数。чита́ть の対象。
  1. Мы е́дем в го́род на маши́не.(私たちは車で町へ行きます)
  2. е́дем → е́хать(表の12番目)の「私たち」の形。アクセントは語幹のまま変わらない。
  3. го́род → 対格。方向を表す в のあとの単語。
  4. маши́не → 前置格。手段を表す на のあとの単語。

練習問題

正しいものを選んでください。

  1. Я ка́ждый день( чу́вствую / чу́вствуешь / чу́вствует )уста́лость.
  2. Они́( пьёт / пьём / пьют )чай ве́чером.
  3. За́втра он( отдохну́ / отдохнёшь / отдохнёт )до́ма.
答え
  1. чу́вствую(「私」の形)
  2. пьют(「彼ら」の形)
  3. отдохнёт(「彼」の形、完了体の未来)

練習問題(例文の穴埋め5問)

参考にした資料

  1. 目的の言い方(что́бы と不定詞)「〜するために」を、自分がするときと相手にしてほしいときとで言い分けられます。
  2. そのほかの前置詞(над・под・без)前置詞一覧で扱わなかった10個の前置詞と、それぞれのあとに来る格が分かります。
  3. 体の使い分け(употребле́ние ви́дов)繰り返しか1回か、過程か結果かで、時制ごとに体を使い分けられるようになります。
  4. 定動詞と不定動詞(идти́/ходи́ть・е́хать/е́здить)一方向に向かう動きを表す定動詞と、習慣や往復を表す不定動詞の使い分けが、5組の対で分かります。